ハルミは時々、突然その場から逃げ出したくなることがある
苦しいとか
面倒になったとか
そんな事じゃなくて一番の理由は
「みんなの声がうるさいから」
だった
小学校も中学校も高校も大学でさえもそうだった
クラスが変わるたびにみんなと仲良くなりたくて同じテンションで笑ったり話したり大きな弧を出してみたりしていたけれど、
しばらくたつと、みんなの楽しそうな声が耳から脳の先っぽに突き刺さるように感じてその場にいたくなくなるのだ。
しばらくたつと、みんなの楽しそうな声が耳から脳の先っぽに突き刺さるように感じてその場にいたくなくなるのだ。
そんな時ハルミはひとり黙って意識を外に飛ばそうとする。
それでも声がうるさい時はもうその場を離れる。
遠くへ
声が脳みそに刺さらないほど遠くへ
だからよく教室から抜け出す人だと思われていたかもしれない。
こんな自分のことを上手に説明できていたらあの時ともだちを失わずにすんだかしら
大人になったハルミは時々そんな風に自分を後悔することもある。
今、40代のハルミはそんな状況になっても自分を責めないでいる
「私は音が苦手だから仕方ないわ」
そう思える。
「誰だって苦手な事はたくさんある。私はそれが人が集まって話すあの声だったってこと。」
この年になって楽になったこともある。
たいてい大人になると男女問わず声が低くなる。
高いキャンキャン声を出す大人が減ってくるから一番苦手な脳みその先っぽまで貫かれる高温ボイスに身を置くことが少なくなったのだ。
「私は音が苦手だから仕方ないわ」
そう思える。
「誰だって苦手な事はたくさんある。私はそれが人が集まって話すあの声だったってこと。」
この年になって楽になったこともある。
たいてい大人になると男女問わず声が低くなる。
高いキャンキャン声を出す大人が減ってくるから一番苦手な脳みその先っぽまで貫かれる高温ボイスに身を置くことが少なくなったのだ。
だけど人が集まって色んなトーンで話す場所は今でも苦手。
ハルミは心から楽しめる人たちと最大でも3人程度で会うのが一番心地いい。
友達が少ない事を今はなんとも思っていない。
友達が少ない事を今はなんとも思っていない。
だって心がざわざわしないから。
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